小学校・幼稚園の選択とアナックでの受験指導についてご説明します
小学校・幼稚園の選択
子どもが就学年齢・入園年齢に近づくにつれ,小学校選び・幼稚園選びに親御さまは悩まされます。知り合いの方から学校・園の評判を聞く機会はあっても,実際にそこでどのような教育がなされているのか,詳しくは分かりません。学校・園の有名度に惹かれて,あるいは大学・短大に付属しているからという基準で選択される方もおられますし,ご自身が卒業された学校・園にお子さまも通わせたいとお考えになる方もおられます。
このようにご自身の経験や世間の評判から学校・園を選ぼうとされる親御さまが多いのですが,それが必ずしもよい選択とは限りません。お子さまを精一杯競争させて有名小学校・幼稚園に入れても,教育内容や先生方の指導方針など,その学校・園がもつ全体的な雰囲気──学校文化──がお子さまに合っていなければ,お子さまの成長はいずれ遅れるか,違う方向に進むことになります。
小学校選び・幼稚園選びが適切か否かは,その学校・園の教育がお子さまの発達状況・性格特性に合っているか否かで決まります。もし合わなければ,どれほど評判の高い学校・園であっても,その学校・園はお子さまにとって少しも良い学校・園ではないのです。そして実態は,残念ながら,ご両親が希望される校・園がお子さまの発達状況・性格特性に合わないことが少なくありません。
小学校・幼稚園選びの難しさ
幼児期の教育は人生の土台を作る大変重要なものです。ですから,子どもにとって最適の小学校・幼稚園とは,幼児期にある子どもの人格形成の基礎づくりをしっかり行える学校・園です。ここをおろそかにして学習面ばかりに力を入れても,長期的な人格形成ができません。
しかし,どのような教育環境でどのような教育を与えることが子どもとって最も望ましいのかは,個々の子どもの発達状況・性格特性により異なります。ご両親がお子さまの発達状況や性格特性に合わない小学校・幼稚園を選びがちな原因は,学校・園の教育内容が分かりにくいこともありますが,それ以上に,ご両親がお子さまの状況をよくご存じでないことが大きいのです。お父さま・お母さまはご自分の感性や価値観を通してお子さまをみることが多く,お子さまの真の姿に気づきにくいからです。
小学校・幼稚園は時間をかけて決めるもの
お子さまに合った小学校・幼稚園が良いとはいっても,実際問題としては,ご両親の教育観,人生観,宗教観も学校・園選択で大切な要因となります。ですから,学校・園選びに際して考慮すべき事柄は複雑で,したがって,適切な学校・園を選ぶ作業はとても難しいのです。小学校受験・幼稚園受験における学校選び・園選びに簡単な答えはありません。まずは候補となる学校・園の説明会や行事などに参加し,先生方のお話をよく聞くことが必要です。
そしてそれ以上に大切なことは,お子さまに対して親としての価値観を一方的に押しつけるのではなく,お子さまとよく遊び,よく話し,お子さまがどのようなお子さんなのかを知ろうと務めることでしょう。“価値観を一方的に押しつけない”ということは,言葉では簡単ですが,実行することは意外に難しいものです。ただ,子どものことをよく知らなければ,よい学校・園を選ぶことも難しくなります。小学校・幼稚園選びは時間がかかりますが,そもそも,これは時間をかけて考えてゆくべきものなのです。
アナックでの受験指導の実際
少し専門的になりますが,アナックの幼児教室では,人格の核となる感覚や感情の流れなど,お子さまの感性の作用の特徴に着目して性格・行動の傾向・構造を分析し,「前向きに生きる人格の形成」に向けて指導内容・方法を組み立てます。お子さまの性格特性・行動傾向が落ち着いてきましたら,各小学校・幼稚園の教育方針・内容に照らし合わせ,お子さまに合う教育を実践する小学校・幼稚園をご両親とともに考えるようにしております。
お子さまの状態・状況はお子さまごとに大きく違い,また時間とともに変化します。アナックでは完全プライベートレッスンという指導形式の強みを生かして,お子さまの状態・状況を的確に把握し,ご両親と繰り返し面談を行うなかで,ご両親がお子さまのことをよく理解できるようアドバイスしております。
アナックでどのような受験指導が行われているのかは,アナックで学ばれ受験を経験されたお子さまの親御さまに寄稿いただいた体験記をお読みいただくとおわかりいただけるように思います。体験記はいずれも長文ですが,アナックが何を大切にしているのか,小学校受験とは本当はどういうものなのかがよく表れており,最後までお読みいただくと,小学校受験・幼稚園受験に対する皆さまのイメージが一新されるでしょう。小学校受験・幼稚園受験や幼児教室のあり方に迷いや疑問・不安をお持ちの方は,ぜひお読みになることをお勧めします。
寄稿1:ゆとりある気持ちで試験日を迎えられました
K様(小学校受験)
我が家は子どもを大切にしていただける教室を探そうと思い,特につぎの点が満足できるところを探しました。
- 親子ともにストレスなく通えるお教室
- 子どもを叱りつけたりしないお教室
- 親が見学をしなくとも先生にお任せできるお教室
- 勉強面だけでなく子どもの精神的なケアを十分にしてくださるお教室
アナックに決めた理由は,子どもが無料体験レッスンを受けたときに,私たち親も先生から十分に話を聞くことができたのですが,そのときの印象がとても良かったからです。例えば:
- 先生が子どもをありのまま受け止めてくださり,先生の笑顔に心がこもっていた。
- また,先生を人間としても尊敬・信頼できそうな感じがした。
- 完全プライベートレッスンなので,我が子のみに照準を当てた最良のプログラムで教えていただけ,子どものペースで考える力を養い,十分な準備ができると思った。
- 完全プライベートレッスンなので,親子とも,しなくてもよい他者との比較をしたりされたりせずに済み,ストレスがないと思った。
実際にアナックに通ってみて,ますます他のお教室とは違うと思いました。上の子のときは大手2教室と,個人経営ながら集団授業の1教室を経験しましたが,いずれも教室内でのフォローや受験に関わる精神的ケアが十分とはいい難く,ある程度は目をかけていただいたものの,その場限りの感じがしました。結局,親子ともに不安な一年を過ごさざるを得ませんでした。
アナックの幼児教室では,受験のためだけの付け焼き刃的なフォローやケアではなく,子どもの人生のため,また親自身のために,親力を育て,親と子の心を育ててくれました。アナックに通うきっかけは子どもの受験という目の前の目標のためでしたが,終盤になると,受験に向かっていくのではなく,私たちも視野が知らず知らずのうちに広くなっており,精神的に追いつめられた状態ではなく,とてもゆとりのある気持ちで試験日を迎えられました。
子どもをアナックに通わせて本当に良かったと思っています。アナックの指導により子ども自身が大きく変わりました。なかなか自信を持つことができなかった娘が人前で積極的に動けるようになり,何事も存分に楽しみながら取り組むようになりました。精神的に安定したせいか病気にかかりにくくなり,1年に20日も休んでいた幼稚園を年長になってからは皆勤で通うことができました。これほど変わるとはと,親の目からみても嬉しい驚きでした。
私どもが幼児教室としてアナックを選べたことはとても幸運でした。受験であるにもかかわらず親子ともにストレスがなく,子どもはレッスンを楽しみに通うことができました。また,先生方に親と子の精神的なケアを余すところなくしていただき,受験期でも不安に思うどころか,娘の日々の成長を目の当たりにし,楽しく心豊かに幸せな一年を過ごすことができました。受験のための先生ではなく,一生の師を得られたことが何よりの幸せでした。アナックの先生は娘の得意なこと(折り紙)をすぐ見つけてくださり,子どものために毎回,新しい折り紙を用意していただきました。子どもの自信を十分につけていただいた上での受験でしたので,とても安心できました。
寄稿2:消極的な子がのびのび学べました
A様(小学校受験)
アナック入会のきっかけは息子の小学校受験で,知人の紹介でした。小さなお教室ということで怖いところではと緊張しましたが,想像とははるかに違うところでした。先生とお話ししていると受験という言葉はほとんど出ず,子どもがいかに生き生きと目を輝かせて育つべきか,その環境をどのように作っていくか,個性を尊重した教育論,先生の熱い姿勢に圧倒されました。そしてその第一印象が本当に最後までアナックの教育のあり方だったと思います。
子どもは結婚して10年経って授かった待望の息子でした。周囲の期待を背負い,1歳になった頃から大手の幼児教室に通わせ,体操教室や様々なお稽古ごとにも連れていきました。私としては精一杯子どものためにやってきたつもりでした。しかし,どこでもうまくいかず,正直にいえば育てにくい子どもでした。
ところがアナックの指導では,息子は育てにくい子どもなのではなく,子ども自身が「自分は皆よりできない」というマイナスな意識を強く持つようになっているにすぎないことを説明されました。私があれこれ連れ回していたことがマイナスの結果となっていたのです。なんと愚かなことをしていたのかと,そのとき気づかされました。もしアナックに出会っていなかったら,息子はどのようになっていたのか,想像するだけで恐ろしくなります。
アナック幼児教室ではありのままの息子の性格を受け入れ,認め,深い愛情をもってその個性を伸ばしてくださいました。アナックに通い始めてからの息子の変わり方,成長ぶりには著しいものがあります。性格面では,自信をつけさせることを一番の目標にしましょうとご指導いただきました。その結果,息子はどんどん自信をつけていき,少しずつ出来るものが多くなり,それは次なるチャレンジ精神へとつながっていきました。
年少の夕涼み会では300人の中でひとりだけ踊れなかった息子が,年長では中央で堂々と踊りの見本になるまでに成長しました。何をさせるにも自分からはやりたがらなかった子が,いつも生き生きと目を輝かせ,好奇心のかたまりのような明るい積極的な子に変わりました。おそらくこれが本来の息子の性格だったのでしょう。それを見事に見抜いて引き出してくださったのがアナックなのです。
受験では他のお母さまたちが必死に子どもを叱咤激励しているのを横目に,我が家ではアナックの指導のもと,のびのびと愛情たっぷりの教育を徹底していました。
決定的な違いは受験の夏休みに現れました。一般の受験の子どもたちは朝からお弁当をもって夕方まで大手の塾にこもり,勉強合宿などもかなり厳しいものだったようです。私もそれが気になりアナックの先生に相談しましたが,「そんなにやっては息子さんは11月までもちません。むしろご家族の普通のお時間を大事にしてください」といわれ,目からウロコでした。勉強合宿の代わりに我が家では家族旅行を楽しませていただきました。
実に興味深いことに,案の定,アナックの先生のおっしゃるとおり,過密スケジュールを組んだ子たちは10月になるとバタバタと体調を崩したり,スランプに陥ったりしていました。一方,自然をたっぷり満喫し,父親とたくさんの思い出を作った我が息子は見違えるほど心身ともにたくましく成長しました。それでも勉強が人より遅れることもなく,マイペースに,むしろ生きた教育の中で得た知識は,その後の受験勉強にも大変役立つものとなりました。体調を崩すこともなく見事に心身ともにベストな状態を11月にもっていくことに成功しましたが,アナックの先生方のアドバイスの的確さにはとても驚かされました。
アナックでは,受験における小手先のことよりも,息子がその個性を生かしどのように成長したら幸せか,将来自立して社会に出ていけるか,大きなヴィジョンで常に息子の幸せを一番に考えてくださっていました。親とは違う恩師の深い愛情にいつも安心して通うことができました。たまたまその延長線上に受験があったという感じです。アナックのご指導のもと,第一希望の学校に無事に合格をいただきました。
息子だけでなく,母親の私にとっても,いつも暖かいサポートをしていただき,本当にアナックとの出会いは私にとってかけがえのないものとなりました。先生方には感謝の気持ちで一杯です。息子の輝く笑顔が何よりの宝物です。今後もアナックで教えていただいたことを教育の軸として,大事に息子を育てていきたいと思います。ありがとうございました。
寄稿3:辛い子育てが楽しい子育てになりました
O様(小学校受験)
受験を終えて今思うことは,第一志望に合格できた喜びはもちろんですが,この一年の娘の人間としての成長ぶりが親として本当に嬉しく,アナック幼児教室での先生方のご指導に対する感謝の気持ちであふれております。
我が家では娘が年中のときに小学校受験を考え始めました。しかし,当時の娘は大変デリケートで,私たち親も日常の子育てで色々と悩み苦しんでいた時期でもありました。そのような娘に受験の準備ができるのか不安でしたので,幼児教室を選ぶにあたり,娘が楽しみながら通えることを第一に考え,娘に精神的負担をかけることなく受験に必要な力を育てていただけるお教室を探しました。
インターネットでアナック幼児教室の存在を知り,雰囲気がとても穏やかそうな印象を受けました。無料体験レッスンを受けられるということでしたので,申し込みました。
あいにく,体験レッスンの当日は朝から風雨が強く予約の時間に遅れてしまったのですが,アナックの先生方はとても暖かい眼差しで私たちを迎えてくださり,他の幼児教室とは違う,穏やかさ,心優しさを感じました。体験レッスンの間もずっと,娘の気持ちを先生が尊重してくださる様子がよくわかり,レッスンの最後には娘と一緒に折り紙のお花をたくさん作ってくださいました。先生が娘の気持ちをありのまま受け入れてくださるので娘もとても安心し,心からリラックスしている様子でした。初めてのレッスンなのに娘の心をこれほど落ち着かせてくれるアナックの指導方法に大変魅力を感じました。
また,その日は岩瀬先生との約1時間の面談もあり,受験のことだけではなく,私どもが娘のことで日頃から抱えていた悩みにも相談にのっていただきました。岩瀬先生は「何があっても娘さんを信じてあげてください」と,優しい中にも力強い眼差しで私たちにおっしゃいました。親としてとても大切な事に気づかせていただこの最初の面談の事は今でも忘れられません。
娘が自分のペースで,しかも娘の気持ちを十分に尊重していただきながら学習できるアナックのプライベートレッスンは,まさしく私たちが望んでいたものでした。体験レッスンでアナックに一歩入ったときに「ここは他の幼児教室とは違う」と感じたのですが,体験レッスンと面談を終えて,その違いというのが,教室の雰囲気の穏やかさ・暖かさもそうですが,それ以上に,先生方が娘のありのままを心から受け入れてくださることだとはっきり確信できました。それでアナックでお世話になることにいたしました。
アナックのレッスンでは娘のその日その日の状況に応じて丁寧に対応してくださいました。担当の佐藤先生は大らかに娘の心を受止めてくださる大変明るく優しい先生で,廊下まで聞こえてくるレッスンの様子は二人の笑い声が絶えず,娘が自分自身を表現して楽しみながら学んでいる様子が伝わってきました。
とかく受験のためのお教室は試験日のためだけに目標をおき,子どもに知識を詰め込むことや何かが出来る様になることを重点に指導されますが,アナックでは子どもの良さや意欲を引き出すことを第一に指導していただき,さらに子どものメンタル面でのケアも十分配慮しながらレッスンを進めて下さいました。おかげで娘は毎週のレッスンを気負うことなく,とても楽しみに通うことができました。
アナックに通い始めてから娘の心が日に日に穏やかになりました。それまでは,どう対処してよいのかわからないことがあると怒ったり泣いたりしていましたが,難しい場面でも自分で問題を解決していこうとするなど,良い変化がいくつも現れてきました。学習面だけでなく,娘が人間として成長していくための土台をアナックの先生方のお力を借りて築き上げることができたと思います。また,娘本人にとってもそれが自信につながり,興味も意欲もどんどん広がっていきました。
娘は今では自分に自信を持ち,喜びを持って生きる日々を送っています。その姿を見ると,受験に成功した喜び以上に,私たちは本当に嬉しく思います。
子どもがアナックに通わせていただくことで私たち親も育児に対する考え方がずいぶん変わりました。それまでは育児に困難を感じ,娘と過ごす事が辛いと思った時期もありましたが,おかげさまで,今では大変なことがあっても子育てができることを楽しいと感じる心を持つことができるようになりました。大変感謝しております。子育てというのは,子どもだけでなく,親も親として,またひとりの人間として子どもと一緒に成長していく過程なのだということをアナックに通うことによって気づくことができました。
幾度となく相談にのってくださった岩瀬先生はいつも私たちの心に育児の指標となる言葉を響かせてくださり,希望とパワーを与え続けてくださいました。岩瀬先生の言葉は,ご自身が子育ての中で様々な悩みや苦難を乗り越えていらしたので大変に説得力があります。何かあれば先生にご相談できるという安心感は小学校受験に向かう上で,また子どもを育てるという日々の生活の中で,私たちの大きな力となりました。
アナックの先生方の温かいご支援とご指導に対しまして,改めて心から感謝を申し上げます。親子ともに成長させていただき,本当にありがとうございました。
第一志望の小学校に合格という当初の目標は達しましたが,娘にはアナックの先生方のご指導を入学後も続けさせたいと考えております。また,私たち親もアナックでの親学の学びを深めたいと思います。親子ともども,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
寄稿4:不安から解放され,子を信じて受験できました
E様(小学校受験)
私ども夫婦は,息子の小学校を決めるに当たり公立にするか私立にするかでとても迷っていました。息子は一人っ子で育ってきたためか,のんびりとした性格の子で,幼稚園年中の半ばくらいまで友だちとなかなかうまく遊べず,一人遊びの多い子でした。公立小学校に進んだ場合,一クラス30名以上もの集団教育の中でうまく伸びていけるか,親として非常に心配でした。
私立小学校については,私どもは,よく言われるような大学や高校まで続くエスカレーター式の学校を考えていたのではなく,人間としての成長を基礎づける大切な学童期に私どもの息子が最も必要とする教育や環境を与えてくれる学校を考えていました。そして,私立小学校の中には,少人数制できめの細かい教育を行っている学校がいくつもあることを知りました。ただ,私立学校ですから入学受験があります。親の面接の他にも子どものペーパー試験や行動観察などがあり,息子には無理かもしれないと,私立小学校への進学を半ばあきらめていました。
書店に置かれている小学校受験の参考書や情報誌をいろいろ購入しましたが,それらを読んでも不安があおられるばかりでした。また,インターネットで大手受験塾・進学塾のウェブサイトも拝見しましたが,親子ともども努力しなければならないという厳しさは伝わってくるものの,実際どのような指導をしておられるのか分からず,はたして私どもの息子に合っているのか,とても心配でした。
このような不安や心配がつのる中,ある日,アナック教育研究所のウェブサイトを拝見することができました。詳しく読んでいくと,アナックでは集団生活になじめない子や玩具でなかなか遊べない子も,子どもにストレスを与えることなく指導していただけることが分かりました。また,子育てや受験で悩む保護者に個別に幾度もアドバイスがいただけることを知りました。そして合格体験記には,お子さんに負担をかけずに受験を乗り越えた御家族や,お子さんに最も適した学校をアナックの先生方と共に探された御家族のお話が掲載されていました。どの体験談にも,アナックの先生方に対する親御さんの深い感謝の気持ちが表れており,それを読んで,私どもの家族でも小学校受験に挑戦できるかもしれないと思い直しました。そこで早速,アナックの体験レッスンの申込をいたしました。
アナックは私どもの想像した通りでした。すぐに入会を決め,息子も大変喜んで通い始めました。実際,息子はアナックに通うのがとても楽しみで,アナックの先生方が息子の性格や特徴に合ったやり方で,ゆっくり負担を感じさせずに指導していただいていることがすぐ分かりました。そして息子以上に,私ども夫婦はアナックでたくさんの事を学ぶことが出来ました。アナックの先生方には息子の性格面から生活面まで,子育てについて何度も丁寧にご相談にのっていただくことができましたが,本当に考えなければならないのは,子どもの力をどう伸ばすかではなく,親自身が親として子どもにどう接すればよいのかという事なのだという点に気づかせていただきました。
受験に関しても,何よりもまず,息子が小学校に求めているものは何かについて深く考えることができるようになり,その結果として息子に合った学校を決めることができました。もちろん,結論がすぐに出た訳ではありません。私ども夫婦にとって,息子が何を求めているのかを考えられるようになるまでの道のりは長く,ひと言ではなかなか言い表せません。当初,私どもは幼稚園の母親たちの話やインターネットに掲載された受験経験者の記事などを見聞きしていましたが,どの情報も確信には至りませんでした。それどころか受験のマイナス面ばかりが強調され,不安と混乱に陥っていました。
子どもがアナックに通うようになり,状況が大きく変わりました。アナックの先生方は学校の事情をよくご存じで,私ども夫婦を「落ち着きましょう,大丈夫ですから。それより息子さんをよく知り,信じてあげてください。」と何度も励まして下さいました。アナックの先生方との面接を繰り返していくうち,私たち夫婦は世間の受験に関する噂や不安から解放され,息子のことだけを見つめることができるようになりました。受験対策としてではなく,親が子どもの成長を見守ることが本当に大切なのだという点に改めて気づくことができ,私ども夫婦は親として,一回りも二回りも成長させていただいたと思います。
息子は第一志望の小学校に合格することができました。しかし,もし受験に失敗していたとしても,アナックでは息子だけでなく私ども夫婦も,日々成長しつつある我が子に親としてどのように関わればよいのかを学ぶことができましたので,それを今後の子育てに生かして行けばよいと考えておりました。もちろん,息子が合格できたのはアナックの先生方のご指導のおかげと感謝しておりますが,それ以上に,親子ともども学ぶことができ,アナックとめぐり会えて私ども家族は本当によかったと,この体験記を書きながら改めて実感しております。ありがとうございました。
寄稿5:体験記で皆様が感謝する理由がわかりました
O様(小学校受験)
アナックの幼児教室を知るきっかけは,インターネットのホームページでした。私ども夫婦は,息子の小学校進学で悩み,迷っていました。私も夫も,子どもにより良い教育を受けさせたいという点では共通していたのですが,それが本当に私立小学校に通わせることなのか確信が持てなかったからです。
その頃,私たちは小学校受験というものを,遊ぶ時間を削って週に何度もお教室に通い,たくさんの宿題をこなして,子どもが嫌がってでも学習させる等々,親子でがむしゃらに取り組むべき過酷なものと考えていました。我が子にそのような経験をさせることが良いことなのか判断できませんでしたし,また,親としてはできれば息子に辛く嫌な思いをさせたくありませんでした。そのように迷う中でアナックのホームページを拝見し,これこそ私たちが探していたお教室だと直感しました。
もちろん,子どもを初めて通わせるお教室でしたので不安はありました。ホームページの「合格体験記」には,お子さんをアナックにお預けになった親御さんの経験談が記されていますが,どの経験談も先生方に対する感謝の心に満ちあふれています。それを読んだとき,正直に申し上げると「これほど感謝することなどあり得ないのでは」とも感じました。
しかし,実際に我が子がアナックに通うようになり,先生方のご指導を受けて受験を終えた今,アナックを選んだ私たちの直感が正しかったことや,「受験体験談」の中で親御さんたちがアナックの先生方に心から感謝されている理由がよくわかりました。
私ども夫婦もアナックの先生方には深く感謝しております。それは息子が第一希望の小学校に合格できたからというだけではありません。アナックの先生方が私ども親の教育方針を正しい方向に導いてくださったからです。息子だけでなく私ども夫婦を丁寧に温かくご指導くださったアナックの先生方との出会いは,私どもの家族にとって一生の宝になりました。
アナックの指導は一貫して,子どもに無理をさせることなく,楽しんでいるうちにいつの間にか力がついている,というものでした。先生方は毎回のレッスンで息子の細かな心の動きを読みとってくださり,息子の状態に合わせて無理なくカリキュラムを組んでくださいました。時には予定していたレッスン内容を変更するというような柔軟な対応で息子を温かく指導してくださり,それが自分を尊重してもらえたという息子の充実感につながっていました。受験の当日に息子が持つ力を精一杯出せたのも,このようなご指導のおかげと思います。
息子は繊細で人見知りをすることも,自信のない問題には消極的になることもありました。私どもは息子の性格に原因があると考えていたのですが,岩瀬先生から,そうではなく,私たち親の息子に対する接し方に原因があるのではとご指摘いただきました。そのおかげで,私どもが息子に自分たちの価値観を押しつけていたのではないか,そのために子どもが本来持つ自発的な力を損なっていたのではないかと気づくことができ,息子の自由な発想や自由な価値観をもっと大切にし,息子が本来持っている自らを成長させる力を引き出してあげなければいけないという大事なことを学ぶことができました。
受験する小学校選びも当初は迷いましたが,「このような教育方針を貫くにはどうすべきか」という視点から考えるべきことをご指導いただきました。その結果,息子を進学させる学校が自ずと見えてきました。
このように,岩瀬先生には幾度となくていねいに面接をしていただき,親がこのようなことに気づく手助けをしていただきました。しかも,それは「教えられる」のではなく,自分で気づくようサポートしていただくという方法によってでした。
おかげさまで,このような学びをひとつひとつ積み上げることで,夫婦間でも受験や子育てに対する考え方を一致させることができ,子どもにもストレスを与えることなく小学校受験を終えることができました。
今後も,アナックで教えられたことを忘れずに,子どもの気づきをサポートする親であり続けるよう努めたいと考えています。息子は幼稚園の年中からアナックに通わせていただきましたが,今まで息子がアナックを嫌がったことは一度もなく,楽しんで受験期を過ごすことができました。アナックに出逢えて本当に幸運だったと思います。岩瀬先生をはじめアナックの先生方,本当にありがとうございました。
寄稿6:子に厳しく要求していることに気づきました
T様(系列小学校への内部進学試験)
アナックを訪れたのは友人からの紹介でした。息子は幼い頃から感情をコントロールするのが苦手で,特に母親に対して反発することも多く、親としてどう対応すればよいのか迷い続けていました。また、小学校進学に関しても,当時通っていた私立幼稚園には系列小学校への内部進学の道がありましたが,内部進学試験を受験すべきか、それとも公立小学校に進学すべきか決めかねておりました。
アナックに週1回通い始めて数ヶ月ほどで、息子に目に見える変化が生じるようになりました。息子の言動に落ち着きが現れ、それまで見向きもしなかったテーマにも積極的に取り組むようになりました。
ひとつには、アナックのプログラムのなかで、なかなか落ち着いて取り組もうとしない息子に辛抱強くつきあっていただいた先生方のお力があるでしょう。でもそれ以上に,アナックの先生方のアドバイスによって,親である私たち自身が自分たちの子育てを客観視できるようになり,日々の生活のなかで子どもとの関わり方を調整できるようになったことが大きいと思います。
私たちは自分たちの子育てを,「どちらかというと放任主義で子どもを自由にさせている」と考えておりましたが,アナックに通うようになり、プログラムに取り組む息子の姿や先生方のお話を伺っているうちに、自分たちがそれまで思いのほか息子に厳しい要求をしていたこと,ゆっくり甘えさせる時間をとることができていなかったことに気がつきました。
息子がときに感情的になってしまった背景には、私たちが一人息子に対して年齢にそぐわない厳しさで接していたことが大きく影響していたようです。私たち親がその点に気づいたことと,息子自身の成長、おそらくはその両者があいまって息子の行動が変わっていったのではないかと思います。
親としては,子どもが自立し自分の力で生きていってほしいと願う気持ちはもちろんありましたが,そのためには時間と愛情が必要であること,幼い息子にはまだまだ大きな優しさと深い愛情が必要なのだということを、私たちはアナックで学ばせていただきました。
アナックに通い始めて2年近く経ったタイミングで系列小学校の受験を迎えました。内部進学とはいえ不合格の可能性もありましたが、無事に合格できました。しかし、合格したという結果もそうですが,それよりも、受験を前にして親子の話し合いの中で息子の意思をきちんと確認することができ,受験に臨むことができたことの方が,私たちにとっては大きな喜びでした。
今、小学校に通う息子にまったく問題がなくなったというわけではありません。いまでも、周囲のお子さんたちに比べるとやや感情的になる傾向がありますが,以前と違うのは、私たち親がそのことに対して向き合えるようになったことです。アナックに巡り合い,親としての学びをさせていただくことができ,ほんとうによかったと感謝しております。
家族にとって受験とは
体験記をお読みいただき,ありがとうございました。体験記によく表れているように,アナックの幼児教室に通われたご家族にとって,受験は合格のみを目標とする競争などではなく,受験というご家族のライフイベントを契機として,どのようにすればお子さまを大切に育てることができるのかをご両親がご一緒に時間をかけて真剣に考えるプロセスなのです。受験がないとすれば,お忙しくされているご両親がこのプロセスをともに歩まれるかどうか,難しいところでしょう。その意味で,受験はお子さまを大切に育てようとされているご家族にとって,たいへん貴重な機会なのです。
小学校・幼稚園の受験は,ひとの一生の中でも最も大切な発達期である幼児期に,お子さまをどうすれば大切に育てることができるのかをご両親に考えさせてくれる,すばらしい機会なのです。この時期を合格のみを目指して知識を教え込む競争の時間に費やすことは,ご両親にとっても,お子さまにとっても,あまりにも残念なことです。
本当は子育てに不安を持っているのに親らしく振る舞わなければと思い,わかったつもりでお子さまに親としての価値観を押しつけてしまう。それが多くの親御さまの実情ではないでしょうか。しかし,子どもが2歳なら親も親としてまだ2歳なのです。子どもが育つのと同じように親も「親学」を謙虚な心で学ぶことが大切なのです。アナックで学ばれたご家族に共通していえることは,お父さま・お母さまがアナックの考え方をよく理解され行動されておられることです。お子さまを育てるときに何が一番大事なのかをよくお考えになられ,目先の結果ではなく,お子さまの将来という長期的な視野に立ち,じっくり落ち着いてお子さまとご一緒に時間を過ごされておられます。それが受験であるにもかかわらず親子ともストレスが非常に少なかったという結果に結びついていると思います。
受験体験記を書いてくださったご両親も立派に親学を学ばれた方々です。わたしたちアナックと話し合いながらたどりつかれたご努力に心から敬意を表します。競争をあおりがちなお受験を,大切な子育てとしてご家族の幸せの時間に変えてくださり,ありがとうございました。幼稚園受験・小学校受験は子育てに幾度も訪れる節目の最初のひとつにすぎません。でも,その節目をどう乗り越えるかは,それ以降の土台となります。一年ないし二年をお子さまとともにアナック幼児教室で過ごされたご両親は,今後も訪れるであろう問題・困難に家族としてどう向き合えばよいのかを学ばれたのではないでしょうか。それを今後の子育てに末永く生かしてくださることを,アナックのスタッフ一同,心よりお祈り申し上げます。